自民党総裁選が佳境を迎える中、日本記者クラブ主催の公開討論会で各候補の姿勢が鮮明になりました。ネット世論では高市早苗氏が圧倒的支持を集める一方、党内では依然として派閥力学が大きな影響力を持っています。討論会では「小泉進次郎氏の的外れな回答」と「高市早苗氏の明快な政策姿勢」が際立ち、国民の期待と党内事情のギャップが浮き彫りになりました。次期首相の行方を占う上で、この乖離こそ最大の注目点となっています。
討論会で浮き彫りになった対照的姿勢
小泉進次郎氏の「聞く力」発言に失望の声
討論会では、小泉進次郎氏が何度も紙を確認しながら回答する姿が目立ちました。本人は「自分で相当手を入れている」と釈明しましたが、「結局は官僚が作った原稿頼みでは?」という疑念も広がっています。
次期、日本国総理大臣候補が討論会で「フリップにどうぞ」と言われて得意の“カンペを見る”笑
カンペ見ないと書けない?
他の候補はスラスラ書いてるけど。
この国は終焉に向かってると言う事が確信に変わりつつある。 pic.twitter.com/jEhYHZ0ZiY— Kmk_kmk (@kmk_GGG) September 24, 2025
さらに、「日本の再生に一番大事なことは?」という問いに対し、
「聞く力で自民党の信頼回復をしたい」
と答えた場面では、ネット上で失望の声が相次ぎました。
「国民の生活再建を問われているのに、自民党の再生を優先するのか」
という批判が拡散し、小泉氏の“ズレ”が浮き彫りとなったのです。
高市早苗氏の靖国発言と政策の一貫性
一方、高市氏は靖国神社参拝の是非について、
「靖国神社を政治的問題にすることはあってはならない」
と明確に述べました。この発言は保守層のみならず、中道層からも「筋の通った主張」と受け止められています。
加えて、経済安全保障や半導体投資、防衛力強化など、具体的な政策を次々と提示。討論会を通じて「国家戦略を描ける候補」としての存在感を示しました。
SNSで圧倒的人気の高市早苗氏
X投票で6万人超の90%が高市支持
SNS上ではすでに「高市早苗首相誕生」を望む声が多数を占めています。X(旧Twitter)で行われた大規模アンケートには6万3千人以上が参加し、そのうち90%以上が高市氏を支持しました。
投票63000人以上で
次期総裁にふさわしい人は高市さんが
90%超えでダントツこれが世論です
でも小泉が総理になるんだろな
日本終了かなw pic.twitter.com/d275YBWDEF
— こころ (@yoiyoi91266089) September 21, 2025
この数字は単なる人気投票以上に、「国民世論の空気」を象徴するものです。
「初の女性首相」への期待の声
投稿を見ても、
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「初の女性首相をぜひ実現してほしい」
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「防衛や経済安全保障を任せられるのは高市さんしかいない」
といった声が多く、高市氏に対して「強いリーダーシップ」を求める世論が確実に存在しています。
党内派閥が握る決定権
安倍派・麻生派・二階派の動向
しかし、自民党総裁選は国民投票ではなく、国会議員票+党員票で決まります。ここで重視されるのが派閥の動きです。
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**安倍派(清和会)**は右派色が強く、高市支持が本線。
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**麻生派(志公会)**は小泉氏と近い関係があり、若手の起用を検討する可能性も。
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二階派は従来通り「勝ち馬に乗る」戦術を取るとみられます。
無派閥議員と世論受けの関係
また、無派閥議員の動向も注目です。無派閥は「世論受け」を重視する傾向があり、国民的人気を持つ小泉氏にとっては追い風となり得ます。
世論と党内力学のズレがカギ
過去の総裁選に見る「人気候補敗北」の例
過去の自民党総裁選でも、「世論調査では圧倒的支持を集めた候補」が、党内の調整力や派閥の結束によって敗れるケースは珍しくありません。
2001年の小泉純一郎氏は世論の後押しで勝ちましたが、それは例外的。むしろ「党内のバランス」が結果を左右するのが通例です。
次期首相は世論か党内事情か
今回も同じ構図が当てはまります。世論調査やSNSでは高市早苗氏が圧倒的優勢。しかし、党内の多数派工作や派閥の読み合い次第では、小泉進次郎氏が逆転する可能性は依然として残されています。
まとめ
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ネット世論では高市早苗氏が圧倒的支持を集めている
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しかし、党内の派閥力学や議員票次第で小泉進次郎氏の逆転もあり得る
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討論会では「小泉氏のズレ」と「高市氏の明快さ」が際立った
結局のところ、次期首相を決める最大のポイントは「世論と党内事情のズレ」。国民が求めるリーダー像と、自民党が選ぶリーダーが一致するのか否か。総裁選の行方は、日本の政治の未来を映す鏡となりそうです。
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