我が家は「見せる収納」にも「隠す収納」にも何度も挑戦してきましたが、家族それぞれが違うタイミングで「使いにくい」「見た目が気になる」と意見を言い合う日々。特に長女が小学校に上がった年、玄関やリビングが毎日カバンや教科書でいっぱいになり、家族みんなが「どこに片付ければいいの?」と困り果てたこともありました。
ある夜、夫が「これじゃ朝が大変だ」と本気で困っている姿を見て、家族でアイデアを出し合うことに。長女は「自分のランドセル置き場が欲しい」と主張し、次女も「私も!」と続きました。そんなやりとりから、我が家の収納ルールが少しずつ形作られていきました。
このブログでは、家族それぞれの思いや失敗、そしてそこから生まれた我が家だけの収納ルールをご紹介します。
我が家が実践!「見せる」「隠す」収納のリアル体験談
「見せる収納」に挑戦
わが家で初めて「見せる収納」に挑戦したのは、次女の誕生日がきっかけでした。
手作りケーキの写真や家族旅行の記念マグカップをオープン棚に並べてみたところ、子どもたちが「これ、あの時のだよね!」と毎日話題にしてくれるように。
リビングがまるで家族のアルバムのようになり、来客のたびに思い出話に花が咲くのが嬉しかったです。ただ、しばらくすると「ほこりが目立つ」「子どもが飾りを落とす」など問題も発生。
特に、長女が友達を連れてきた日、飾っていたガラス細工が割れてしまい、片付けの大変さを痛感しました。
この失敗から、「見せる収納は飾るものを厳選し、定期的に入れ替える」ルールを家族で決めました。
「隠す収納」にシフト変更
「隠す収納」に本格的にシフトしたのは、家族全員が花粉症に悩まされるようになった春。
オープン棚に置いていた本や雑貨にホコリがたまりやすく、くしゃみが止まらなくなったのです。
そこで、思い切ってリビングの棚を扉付きキャビネットに変更。
最初は「全部隠すと使いにくいのでは?」と心配でしたが、引き出しごとに「文房具」「薬」「リモコン」とラベルを貼ることで、家族全員が迷わず物を出し入れできるように。
特に夫は「片付けやすい!」と大絶賛。
週末の掃除も格段にラクになり、家族のストレスがぐっと減りました。
メリット・デメリット
収納方法 | メリット | デメリット |
見せる収納 |
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隠す収納 |
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家族と成長に合わせた収納使い分けのコツ
「使う頻度」で分ける
朝のドタバタを解消するため、キッチンでは「使う頻度」で収納場所を決定。
コーヒーメーカーや朝食用の食器は、あえてカウンター上に出しっぱなしに。
この「見せる収納」に変えてから、夫が自分でコーヒーを淹れるようになり、私の朝の負担が減りました。逆に、年に数回しか使わないお重やホットプレートは、パントリーの奥に「隠す収納」。
季節ごとに家族で「今使わないもの」をまとめて見直す習慣ができ、無駄な買い足しも減りました。
「場所」によって使い分ける
リビング・ダイニング・玄関など、場所ごとに最適な収納方法を選ぶのがコツです。
リビングは家族だけでなくお客様も集まる場所なので、生活感が出ないよう隠す収納を心がけています。以前はリビングのテーブル周りやソファの上に、子どものおもちゃや日用品が散らかりがちでしたが、扉付きの棚ですっきり隠せ、空間が一気に整理されました。
特に気に入っているのが、夫が手作りした本棚付きのダイニングテーブルです。以前は料理本の置き場所に悩んでいましたが、テーブルに組み込まれた棚があるおかげで、本や箸、カトラリーもまとめて収納でき、キッチン周りもとても使いやすくなりました。
家族みんなで考えた収納アイデアが、理想のリビングを形作る大きな力になりました。生活感を抑えつつ、見た目も機能も両立した空間づくりで、毎日がより快適に過ごせるようになりました。
玄関:
我が家は突っ張り棒式の網棚を設置しました。そこにS字フックをいくつもかけて、家の鍵をはじめ、家族のマスクや犬の散歩用カバンなど、毎日使う小物をまとめて収納しています。
鍵は帰宅したらそのままフックに掛けるだけなので、以前のようにかばんに入れたままにしたり、どこかに置きっぱなしにして探す手間がなくなりました。マスクもすぐ手に取れる場所にまとめておけるので、出かけるときも慌てずに済みます。犬の散歩用カバンも専用のフックに掛けておけば、出かけるたびにバタバタ探さなくてよくなりました。
この工夫によって、玄関がすっきり整理され、家族みんなが自然と「使ったら戻す」習慣が身につきました。習慣化したことで、探し物や忘れ物も減り、毎日の生活がとても楽になりました。
「性格」に合わせる
収納は性格や生活スタイルによって、合う収納方法があることがわかりました。
→ 収納のハードルを下げるために「見せる収納」がおすすめ。
ワンアクションで物を戻せる仕組みにすると、散らかりにくくなります。
例:バッグ置き場にフックを使う、使用頻度の高いものは出しておく など。
→ ラベルや仕切りを活用した「隠す収納」が向いています。
見た目を揃えて生活感を減らすことで、満足度もUPします。
「家族構成や子どもの年齢」も考慮する
我が家は4人家族でしたが子どもの成長によって、収納の仕方や使い分けも変わっていきました。
子どもが小さい頃は、リビングの一角に「おもちゃコーナー」を設置。
カラフルなバスケットを並べて、長女と次女が自分でおもちゃを選び、片付ける練習をしました。
最初は「片付けて!」と何度も声をかけていましたが、ある日、長女が自分で好きなシールを貼って「ここは私の場所!」と宣言。
その日から、姉妹で競うようにおもちゃを片付けるようになり、片付けバトルが自然と減ったのが印象的でした。成長してからは、学用品や趣味の道具が増えたため、クローゼット内に「隠す収納」スペースを増設。
次女が部活で使う道具や制服も、専用のボックスにまとめることで、朝の準備がスムーズになりました。
子どもが成長するにつれ、生活感が出やすいものが増えてきたため、我が家では徐々に「隠す収納」へと切り替えていきました。以前は「おしゃれに見せたい」と見せる収納にも挑戦しましたが、ズボラ体質の私にはどうしてもごちゃつきが目立ち、いつの間にか「見せる収納」が「見せれない収納」に変わってしまうことも多々ありました(笑)。
特に次女がお菓子作りに夢中になり、キッチンが道具でいっぱいになった時期がありました。そこで、一度すべての道具を出し、次女と一緒に整理整頓。お菓子作り専用のスペースを作ることで、道具が散らかることなく、キッチンもすっきりと使いやすくなりました。
このように、家族の成長や趣味の変化に応じて収納スタイルも柔軟に見直し、生活感を隠しながらも、それぞれの楽しみを大切にできる空間づくりを心がけています。
Q&A
A1. 混在させると逆にごちゃつくのでは?と心配される方も多いですが、収納のプロは『見せる』と『隠す』を明確に分けることでメリハリのある空間になる』とアドバイスしています。
A2.収納アドバイザーによると、毎日使う小物は見せる収納にすると便利だそうです。玄関のマスクや手袋、キッチンのスパイスなども、すぐ手に取れる場所に置くことで使い勝手が良くなります。また、扉付き収納の中身を整理する際は、トレイや仕切りを活用すると使いやすくなるとアドバイスされています。
A3.わが家でも「隠す収納」にしてから、気づけば使わないモノが増えていたことがありました。
そこで、家族で「月に一度、使っていないモノを全部出してみる日」を設けることに。
実際にやってみると、「これ、もう使わないね」と子どもたちが自分で判断して手放せるようになり、自然と物が減りました。
家族で一緒に整理する時間を作るのが、長続きのコツだと実感しています。
A4. 素材や色、高さを揃えるだけでなく、「余白」を作ることがポイントです。ぎっしり並べるのではなく、空間にゆとりを持たせることで、より洗練された印象になります。また、季節ごとにディスプレイを変えるのも新鮮さを保つコツです。
A5. 収納アドバイザーによると、見せる収納で「素敵に見える」コツは、まず「統一感」を意識することが大切とのことです。色や素材、形が揃ったカゴやトレイを使い、並べるアイテムも大きさやデザインを一定にすることで、ごちゃつかずに洗練された印象になります。
A6.ディノスCLOSET serviceなどの宅配収納サービスやトランクルームが便利です。自宅のスペースがなくても、必要な時にスマホから取り出し依頼ができるのでおすすめです。
まとめ
収納に「正解」はありません。
大切なのは、家族の変化や暮らし方に合わせて、見せる・隠すを柔軟に使い分けること。
わが家も数えきれない失敗を重ねてきましたが、そのたびに家族で話し合い、少しずつ自分たちらしい収納スタイルを作ってきました。
「家族みんなが心地よく暮らせること」を一番に、これからも収納をアップデートしていきたいです。この記事が、あなたの暮らしのヒントになれば嬉しいです。
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