収納&整理整頓

ストレスゼロの服整理術と収納アイデア~めんどくさがり親子が実践した効果~

収納&整理整頓

朝、娘の部屋をのぞくと、まるでファッションショーの舞台裏のように服が散らばっていました。娘は「今日の気分に合う服が見つからない!」とクローゼットを何度も開け閉めし、ベッドの上は試着した服でいっぱい。

夫は「また泥棒が入ったの?」と冗談を言い、私も思わず笑ってしまうほど。そんな日々に「このままじゃダメだ」と本気で思うようになりました。

この記事では、娘との会話や失敗談、実際に試して効果のあった工夫を、同じ悩みを持つお母さん方に向けてご紹介します。

娘の服が散らかる理由、そのリアルな対策

娘の服選びあるある

娘は「これも着てみたい」「あれも着てみたい」と、朝の忙しい時間でも何枚も服を選びたくなります。その結果、クローゼットの前やベッドの上には、あっという間に服が広がってしまうことも少なくありません。娘は「今朝はどうしようかな?」と悩みながら、結局時間だけが過ぎてしまうことも多いです。

ある朝、娘が「もう時間がない!」と泣きそうな顔で私のところに駆け込んできました。慌てて一緒にクローゼットを探すも、どれもピンとこない様子。その日の夜、娘と「明日着る服を一緒に選んでみよう」と決めてみました。翌朝は「準備がスムーズで嬉しい!」と笑顔に。親子で小さな達成感を味わい、「これなら続けられそう」と実感しました。

畳むのがめんどくさい

娘は「またすぐに着るし、畳むのがめんどくさい」とよくつぶやいています。ある日、「畳まなくていいから、脱いだ服はハンガーに掛けるだけにしてみよう」と話したところ、「それなら私でもできる!」と張り切ってくれました。

朝は忙しくて片づけられない

朝はお化粧や身支度で手一杯。娘も「朝食抜いても、化粧は絶対に外せない!」と頑張っています。そんな忙しい朝は、服をきちんと戻す余裕なんてありません。

帰宅後も疲れてそのまま放置

仕事や家事で疲れて帰宅すると、私も娘も「もう片づける気力がない…」と、脱いだ服はそのまま放置しがちです。

一時置き場がない

脱いだ服や試着した服をとりあえず置く場所がなく、部屋のあちこちに散乱してしまうのが悩みでした。

そこで、クローゼットの奥に「一旦ここボックス」を設置し、迷った服や一時的に預かっておきたい服を入れることにしました。

めんどくさがり親子でも続けられる整理法

ハンガー収納で「脱ぐ・掛ける」だけ

ある日、100円ショップで娘と一緒にカラフルなハンガーを選びました。「これなら楽しく片付けられそう!」と娘もワクワク。帰宅後、二人でクローゼットを整理し、「畳まなくていいから、脱いだ服はこのハンガーに掛けよう」とルールを決定。最初は忘れがちでしたが、カラフルなハンガーを見るたびに「今日はどれに掛けようかな?」と娘も楽しみながら片付けるようになりました。

パンツやスカートもハンガーに掛けるようにしてみると、「シワになりにくいし、すぐ着られるからいいね!」と娘が話していました。少しずつ床やベッドに脱ぎっぱなしの服が減っていき、「ほら、部屋も片付いてきたでしょ?」と私が声をかけると、娘も嬉しそうにうなずいていました。

ただ、しばらくすると娘が「ママ、このニット、なんか肩のところが広がっちゃってるみたい」と困った顔で言ってきました。確かに、重いコートやニットを普通のワイヤーハンガーに掛け続けると肩が伸びてしまうんですよね。「そうだよね、ちゃんと専用のハンガーを使ったほうがいいね」と私も納得。

また、「首が広い服はハンガーから落ちちゃう」「パンツやスカートは普通のハンガーだと折れ線がついてシワになる」といった問題も。娘が「朝、シワだらけで着られない!」と焦ることもありました。

そこで、いろいろなハンガーを揃えて試してみました。

ハンガーの種類 おすすめ衣類 特徴・メリット おすすめ商品例
パッド付き ニット・コート 肩の部分が柔らかく、型崩れを防ぐ。ニットやコートを長持ちさせる。 無印良品「パッド付きワイヤーハンガー」
クリップ付き パンツ・スカート ズボンやスカートをそのまま挟める。シワになりにくく、手間がかからない。コスパが良い。 ダイソー「クリップ付きハンガー」
ワイドタイプ 首元が広い服 首元が広い服も落ちにくい。しっかりホールドしてくれる。 無印良品「ワイドタイプハンガー」
フック付き 首元が広い服 フックでしっかり固定できる。落ちやすい服も安心。 無印良品「ステンレス角型ハンガー用調整フック」「S字フック」
スリム セーター・薄手トップス 薄手の服をたくさん掛けてもスペースを取らない。クローゼットがすっきりする。 スリムプラスチックハンガー

実際に使い分けを始めてからは、服の型崩れやシワが気にならなくなり、娘も「これなら続けられる!」と喜んでいます。また、クローゼットの中もすっきり見えるようになり、朝の準備が格段に楽になりました。

前日の夜に着る服を決めておく

以前は朝になってから「今日は何を着よう?」と悩み、クローゼットを何度も開け閉めしたり、何枚も試着したりしていました。その結果、クローゼットの前やベッドの上に服が散らばり、時間も無駄になってしまうことが多かったのです。

そこで、前日の夜に「明日はこれを着よう」と服を決めてハンガーにかけておくようにしました。夜のうちに決めておくことで、朝はそれを着るだけ。迷う時間がなくなり、朝のバタバタがぐっと減りました。

週末にまとめて整理するルール

平日は無理に戻さなくてもOK。週末にまとめて整理すれば、ストレスなく片づけられます。私も「週末の朝に30分だけ片づけタイムを作る」と決めて、脱いだ服や試着した服を整理しています。

平日はバスケットにポイッと入れておき、週末に映画やYouTubeを見ながらまとめて整理すると、あっという間に終わるので、めんどくさがりでも続けやすいです。

色ごとに収納

娘が自分で服の整理をするようになってから、韓国旅行で立ち寄ったショップで見かけた「色ごとに服を分けて掛けてあるディスプレイ」がとても印象的だったようです。

「これ、すごく分かりやすい!」と感動した娘は、帰宅後すぐに「家でもやってみるね」と張り切って、ハンガーに掛ける服を色ごとに並べ始めました。

たとえば、白やベージュのトップス、ブラックやグレーのボトムス、ピンクやブルーの春物など、色や雰囲気ごとにまとめてみると、クローゼットの中がぐっと見やすくなりました。

娘も「明日はピンク系のコーデでいこうかな」と、コーディネートを考えながら服選びができるようになり、楽しみながら整理整頓を続けています。

我が家で効果を感じた「収納アイデア」

動線である1階脱衣所と2階洗濯室に「脱いだ服用カゴ」を設置

1階のお風呂場には下着類が入ったタンスがあるので、帰宅時に手を洗ったり、夏場は汗で濡れた下着を着替えたりする際に、ポイっと入れるだけの「脱いだ服用カゴ」を置いています。

2階の洗濯室には、朝パジャマを脱いだらポイっと入れるようにしています。これだけでリビングや寝室が散らからず、脱いだ服を「持ってポイっとするだけ」で、めんどくさがりでも続けやすい習慣です。

クローゼットの奥に「一旦ここボックス」を設置

寝室と娘のクローゼットの奥には「一旦ここボックス1号・2号」という名前のボックスがあります。これは、着るか迷った服や、季節的に今は着ない服を一時的に預かっておくためのものです。

朝のバタバタはなくなったものの、急いで出かける前など、今日の気分じゃない服や、ちょっと悩む服は、とりあえずこのボックスに入れるようにしています。

週末の朝に「片づけタイム」を作る

週末の朝までには必ずボックスを空っぽにするのが私のルールです。もし何度も「一旦ここボックス」に入れてしまう服があれば、本当に必要なのか考え直し、必要なければ思い切って手放すようにしています。こうして感情的な執着を手放すことで、クローゼットも気持ちもすっきり整理できています。

めんどくさがりさんにおすすめの収納グッズ

ラタンや天然素材のカゴ
近所の雑貨店で見つけたラタンのカゴは、見た目が可愛くて一目惚れ。リビングに置いてみると、娘も「これなら服を入れるのが楽しい!」とお気に入りに。カゴの中が見えるので、「どこに何があるか」すぐ分かり、家族みんなで使いやすさを実感しています。
扉なしのラック
扉付きの収納は見た目はすっきりしますが、扉を開けるのが面倒で、結局出しっぱなしになりがちでした。扉なしのラックを使うようになってからは、服や小物をさっと出し入れできるので、片づけのハードルがぐっと下がりました。忙しい朝や帰宅後の手間が減り、ストレスも軽減されています。
引き出し付きの収納ボックス
我が家では、引き出しに軽い素材を選んだことで、面倒くさがりの私たちでもストレスなく使えるようになりました。夫も「重いと開けるのが面倒だから、これは助かるね」と納得し、子どもたちも「開けやすい!」と大喜び。この工夫のおかげで、脱いだ服や小物が部屋に散らかることがなくなり、朝晩の着替えもずっと楽になりました。

まとめ:無理なく続けるためのポイント

「今日はちょっとだけ頑張ろう」と思える日が続けば、それだけで十分です。私たち親子は「片付けは毎日完璧じゃなくていい」と声を掛け合い、週末に一緒に音楽を流しながら片付けタイムを楽しんでいます。

失敗も含めて、家族の思い出になっている気がします。そして、グッズを活用して部屋を彩りながら、整理整頓を楽しむ気持ちも忘れずに。

最初はハンガー収納や「一旦ここボックス」、脱いだ服用のカゴなど、手軽に始められる方法から取り入れてみてください。

「服はハンガーに掛けるだけ」「脱いだ服はカゴにポンっと入れるだけ」など、簡単なことからスタートすると、自然と片づけが習慣になってきます。

私もめんどくさがりですが、そんな小さな工夫を続けるうちに、クローゼットや部屋がすっきりし、朝の準備もストレスなくできるようになりました。

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