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洗濯槽のカビ予防は液体洗剤を使おう!洗剤種類別メリットデメリットも紹介

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洗濯機は私たちの生活に欠かせない家電の一つです。しかし、毎日使う洗濯機だからこそ清潔に保ちたいですよね。洗濯槽の裏側には目に見えないカビが潜んでいるかもしれません。カビは嫌な臭いやアレルギーの原因となるだけでなく、洗濯物の汚れ落ちにも悪影響を及ぼします。

この記事では、洗濯槽のカビ予防のために役立つ洗剤と日頃のお手入れ方法について詳しく解説します。あなたの洗濯機を清潔に保ち、快適な洗濯ライフを送るための一助となれば幸いです。

洗濯槽のカビ予防に役立つ洗濯洗剤

洗濯槽のカビは一度発生してしまうと除去が難しく、洗濯物の臭いや衛生面での心配も増えます。カビ予防には日頃のお手入れに加え洗剤選びも重要です。ここでは、様々なタイプの洗剤が洗濯槽のカビに与える影響と注意点について解説します。

粉末洗剤

メリット

粉末洗剤は液体洗剤に比べて洗浄力が高い傾向にあります。これは粉末洗剤に含まれるアルカリ剤や酵素などの成分の汚れを分解する力が強いからです。特に、泥汚れや皮脂汚れなどの頑固な汚れに対して効果を発揮します。

デメリット

粉末洗剤は溶け残りやすいという特徴があります。溶け残った洗剤カスはカビの栄養源となり、かえってカビの繁殖を促進する可能性が考えられます。

注意点

  • 粉末洗剤は水温が低いと溶けにくくなります。冬場など水温が低い場合は、ぬるま湯で溶かしてから洗濯機に入れるようにしてください。
  • 洗剤の量が多すぎると溶け残りの原因になります。洗剤メーカーが推奨する量の約半分ぐらいで洗いましょう。
  • ネットや100円ショップなどで手軽に購入できる「粉末洗剤専用ネット」を使うことで、洗剤がしっかり溶けて、衣類への溶け残りや洗濯槽の汚れを防ぐことができます。ぜひお試しください。

液体洗剤

メリット

液体洗剤は水に溶けやすいのですすぎも1回で済むことが多いです。つまり、洗濯時間の時短につながります。特に水温が低い冬場や、忙しい朝などに便利です。また、溶け残りが少ないため、洗濯槽に洗剤カスが残りにくくカビ予防にも繋がります。

デメリット

液体洗剤は粉末洗剤に比べて洗浄力が弱いため、汚れが落ち切らずカビの栄養源になる可能性が考えられます。また、すすぎ1回で済むタイプの液体洗剤は、すすぎ残りが発生する可能性が考えられます。すすぎ残りは肌への刺激やアレルギーの原因になるだけでなく、洗濯槽のカビの栄養源にもなります。

注意点

  • 泥汚れや食べこぼしなど頑固な汚れがある衣類などは、洗濯機に入れる前に部分洗いまたはつけ置き洗いをしましょう。
  • すすぎ1回で済むタイプの洗剤であっても、基本的に2回以上で注水すすぎすることをお勧めします。特にドラム式洗濯機は、節水仕様になっていることが多いため、すすぎの回数を増やした方がいいですね。
  • 洗剤の量が多すぎるとすすぎ残りの原因になります。洗剤メーカーが推奨する量の約半分ぐらいの洗剤量で洗いましょう。
  • 蛍光増白剤入りの洗剤を使用する場合は、洗濯槽に成分が残留しやすく、カビの栄養源になる可能性が考えられます。通常の洗剤をするときに比べて、すすぎの回数を増やすようにしましょう。

ジェルボール

メリット

ジェルボールは計量不要で、ポンと洗濯機に入れるだけで使えるため非常に手軽です。忙しい朝や、洗濯に手間をかけたくない人に最適です。また、洗剤・柔軟剤・漂白剤などが一つにまとまっているため、複数の洗剤を用意する必要がありません。

デメリット

ジェルボールは1回分の洗剤が1つのボールにまとまっているため、洗濯物の量に合わせて洗剤の量を調整することができません。また、水に溶けやすいですが、水温が低い場合や洗濯物の量が少ない場合に溶け残る可能性があります。

注意点

  • ジェルボールで少量の洗濯物を洗う場合には、洗剤が過剰になる可能性が高いです。すすぎの回数を通常より増やし、注水すすぎにすることをお勧めします。
  • 特に冬場など水温が低い場合は、ぬるま湯を足したりして水温を上げる工夫をしましょう。

失敗談

夏にジェルボールを高温多湿の場所に置いてしまい、ジェルボール同士がくっついて一つのかたまりになってしまっていたことがありました。無理やり剥がそうとしましたが結局フィルムが破れて中身が飛び出してしまいました。

皆さんも私のように後悔しないためにも、ジェルボールの保管場所にはくれぐれもご注意くださいね。風通しの良い涼しい場所で保管するようにしましょう。

柔軟剤

メリット

柔軟剤自体はカビの栄養源にはなりません。衣類を柔らかく仕上げ、心地よい香りを残すことができます。また、静電気を防止する効果もあります。

デメリット

柔軟剤は使いすぎるとすすぎ残りが発生しやすく、それがカビの栄養源になる可能性があります。また、一部の柔軟剤には香料や防腐剤などの成分が含まれており、これらが洗濯槽に付着してカビの繁殖を促す可能性も考えられます。

注意点

  • 柔軟剤は多すぎると衣類に残りやすく吸水性を低下させる原因になります。また、洗濯槽にも残りやすくカビの栄養源になります。洗剤メーカーが推奨する量の約半分ぐらいで使用しましょう。
  • 柔軟剤は最後のすすぎの段階で投入しましょう。洗剤と柔軟剤を一緒に投入するとお互いの効果を打ち消し合ってしまう可能性があります。また、すすぎが不十分だと柔軟剤が衣類や洗濯槽に残留し、肌トラブルやカビの原因になる可能性があります。
  • 柔軟剤は繊維をコーティングするため、吸水性や速乾性が求められる機能性衣類やタオルへの使用は避けましょう。これらのアイテムには柔軟剤を使用しない方がいいですね。

香り付けビーズ

メリット

香り付けビーズは洗濯時にポンと入れるだけで簡単に衣類に香りを付けることができます。香水のように直接肌に付ける必要がないため、香りが苦手な人でも気軽に楽しめます。また、一部の香り付けビーズには消臭効果を持つ成分が含まれており、汗の臭いや部屋干しの生乾き臭などを抑える効果も期待できます。

デメリット

香り付けビーズ自体はカビの栄養源にはなりませんが、使いすぎるとすすぎ残りが発生し肌への刺激やアレルギーの原因になるだけでなく、洗濯槽のカビの栄養源にもなります。

注意点

  • 香りのビーズは多すぎると香りがきつくなりすぎるだけでなく、溶け残って衣類にシミをつけたり、洗濯槽のカビを助長してしまう可能性があります。洗剤メーカー推奨量の約半分程度でも十分に香りが楽しめますので、まずは少量からお試しください。
  • 香りのビーズに含まれる香料が、アレルギー反応を引き起こす可能性があります。肌が弱い方や、アレルギー体質の方は無香料の洗剤を選ぶか、香りのビーズの使用を控えるのがおすすめです。

洗剤選びのコツ

洗剤にはそれぞれメリット・デメリットがありますが、洗濯槽のカビを防ぎたいなら「洗浄力が高く、溶けやすく、すすぎやすい洗剤」を選ぶのがポイントです。

具体的には「アリエール強洗浄消臭」、「アタック抗菌EX」、「トップクリアリキッド抗菌」など、抗菌効果のある液体洗剤がおすすめです。特に濃縮タイプは洗浄力が高いため、カビや汚れに効果を発揮します。

しかし、これらの洗剤は洗浄力が強い分、肌への刺激が気になる場合もあります。赤ちゃんや肌の弱い方は肌に優しい洗剤を選びたいですよね。ただ、肌に優しい洗剤はカビにとっても優しい環境を作ってしまい繁殖しやすくなる可能性があります。

そこで、肌に優しい洗剤を使う場合に限らず、洗濯槽を清潔に保つための洗濯方法をご紹介していきます。

カビ予防に毎回入れるだけ液体洗剤

洗剤の量を適切に

  • 洗剤はメーカーが推奨する量の約半分を目安にしましょう。洗剤が多すぎるとすすぎ残りが発生しカビの栄養源になる可能性が考えられます。
  • 特にドラム式洗濯機は節水仕様となっていることが多いため、すすぎ残りが発生しやすいです。すすぎの回数を増やし、しっかりすすぎましよう。
  • 洗濯をする際はカビ予防として毎回ワイドハイターEXパワーをキャップの半分量ほど入れましょう。

お使いの洗剤が抗菌・洗浄とつく液体洗剤を使っている場合には、すでに洗剤の中に洗濯槽のカビ予防効果がありますので、どちらか単独でご使用するだけで十分です。

汚れがひどい場合は、つけ置き洗いや部分洗い

  • 汚れがひどい衣類は、洗濯機に入れる前につけ置き洗いや部分洗いを行いましょう。
  • 汚れをあらかじめ落としておくことで、洗濯機への負担を軽減し洗剤の使用量を抑えることができます。

洗濯後はフタを開けて乾燥させる

  • 洗濯後は洗濯槽内に湿気が残らないように、フタを開けて乾燥させましょう。
  • ドラム式洗濯機の場合は、ドアパッキンも忘れずに拭き取りましょう。

洗濯物を長時間放置しない

  • 洗濯が終わったらすぐに洗濯物を取り出すようにしましょう。
  • 洗濯物を長時間放置すると湿気がこもり、カビの繁殖を促してしまうことになります。

定期的に洗濯槽やフィルターを掃除する

  • 洗濯槽やフィルターには洗剤カスや繊維くずが溜まりやすいです。定期的に掃除しましょう。
  • 乾燥機を使った後は毎回忘れずにホコリを取り除くようにしましょう。

1年~2年に1回洗濯槽を丸洗い

洗濯槽の丸洗いは、専門業者に依頼することで、より徹底的にクリーニングすることができます。洗濯槽を清潔に保ち快適な洗濯ライフを送るためにも、定期的な洗濯槽クリーニングを検討してみてはいかがでしょうか。

洗濯槽クリーナーで定期的に掃除していても、残念ながらカビを完全に取り除くのは難しいです。だからどうしてもまたカビが生えてきてしまいます。

そこでおすすめなのが洗濯槽を一度プロに徹底的にクリーニングしてもらうことです。その上で、毎回の洗濯に「ワイドハイターEXパワー」をキャップ半分ほど加えるようにすると、洗濯槽の状態や使用頻度にもよりますが、キレイな状態を長く保てると言われています。一度試してみてはいかがでしょうか?

洗濯槽のカビ、なぜ発生するの?

洗濯槽は常に湿気がこもりやすく、洗剤カスや繊維くずが溜まりやすい環境です。これがカビの繁殖を促す絶好の条件となります。特にドラム式洗濯機は節水のために少ない水で洗濯します。そのため、「カビが発生しやすい」と言われています。

カビ発生の要因

湿気

洗濯後は洗濯槽内に湿気が残ります。この湿気がカビの繁殖を促す大きな要因となります。特に梅雨の時期や夏場は湿度が高いためカビが発生しやすくなります。

洗剤カス・繊維くず

洗濯槽内に残った洗剤カスや繊維くずは、カビの栄養源となります。これらの汚れが蓄積するとカビが繁殖しやすくなります。

洗濯物の放置

洗濯物を長時間洗濯槽内に放置すると湿気がこもり、カビの繁殖を促します。洗濯が終わったらすぐに洗濯物を取り出すようにしましょう。

カビ予防には洗剤を入れすぎない事

洗濯の基本は、こすり洗いなどの物理的な力や水で汚れを洗い流すことです。洗剤はその洗浄効果を高めるための補助的な役割に過ぎないのです。

洗剤は界面活性剤の働きによって水に溶けにくい汚れを包み込み、水に溶けやすくすることで汚れを繊維から引き離し、水に流れやすくします。しかし、洗剤そのものが汚れを分解したり、消滅させるわけではありません。

したがって、洗濯において最も重要なのは十分な水量と適切な水流で、汚れをしっかりと洗い流すことです。洗剤の量は多すぎるとすすぎ残りの原因となります。それが衣類や洗濯槽に悪影響を及ぼす原因になります。

特に、最近の洗剤は洗浄力が高いため、少量でも十分な効果が得られます。メーカー推奨量よりも少ない量でもしっかりと水で洗い流せば汚れを落とすことができます。

ただし、泥汚れや油汚れなど水だけでは落ちにくい汚れもあります。そのような場合は、つけ置き洗いや部分洗いなど洗剤を上手く使って効率よく落とすことが大切です。

まとめ

カビだらけの洗濯槽で洗濯するのは、衣類をキレイにするどころか逆効果です。まずは洗濯槽を徹底的にクリーニングし、清潔な状態に戻しましょう。

洗濯において洗剤は汚れを落とすための主役ではなく、あくまで脇役です。主役は「水」であり洗剤は水の洗浄力を高めるためのサポート役と考えるべきでしょう。洗剤の選び方や使い方、注意点などを考えつつワイドハイターEXパワーを毎回の洗濯に取りいれてみてはいかがでしょうか?

この記事が、あなたの洗濯槽のカビ予防に役立つ情報となれば幸いです。

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