浴槽の色移りは多くの家庭で見られる一般的な問題です。特に、長期間使用している浴槽や、特定の入浴剤を頻繁に使用している場合に発生しやすいです。この記事では、浴槽の色移りの原因を解明し、プロの掃除方法とおすすめの掃除アイテムを紹介します。お家の浴槽が簡単できれい!快適なバスタイムを楽しむことができるようになります。
浴槽の色移りの原因
色移りの一般的な原因
浴槽の色移りは、さまざまな要因によって引き起こされます。以下に主な原因を詳しく説明します。
水質
水道水に含まれる鉄分やカルシウムなどのミネラルが、浴槽の表面に沈着し色移りを引き起こすことがあります。特に、硬水(カルシウムやマグネシウムが多い水)地域ではこの問題が顕著です。
入浴剤
カラフルな入浴剤やバスボムを頻繁に使用するとその色素が浴槽の表面に残り、色移りの原因となることがあります。特に、強い色素を含む製品は注意が必要です。
ヘアカラー
髪染めをした際の色移り。
色移りして、1~2時間程度でしたら塩素系漂白剤などで少し時間おいて水で流せば取れますので、早めの処置が大事です。
素材による影響と適した簡単な掃除方法
アクリル浴槽
アクリル素材は比較的柔らかく色素が浸透しやすい傾向があります。そのため、色移りが発生しやすいです。
掃除方法:重曹ペーストで15分ほど放置し、優しく擦るかクエン酸スプレーを吹きかけて擦ります。
ホーロー浴槽
ホーローは耐久性が高いものの、表面が傷つくとその部分に色素が入り込みやすくなります。
掃除方法:市販のクレンザー(粒子の細かいもの)を使用し、スポンジで優しく擦ります。
ステンレス浴槽
ステンレスは色移りしにくい素材ですが、表面が酸化すると色が変わることがあります。
掃除方法:重曹を汚れた部分にふりかけ、クエン酸スプレーをします。泡立ちが収まるまで放置し、スポンジで擦ります。
日常の使用習慣
使用頻度
浴槽を頻繁に使用する家庭では、色移りのリスクが高まります。特に、毎日入浴する場合は、定期的な掃除が欠かせません。
掃除の頻度
浴槽を定期的に掃除しないと、色素やミネラルが蓄積しやすくなります。これが色移りの原因となります。水質や使用する入浴剤の成分によっては入浴後すぐに浴槽を洗い流すことが必要です。
プロの掃除方法
必要な道具と準備
必要な道具
- .ゴム手袋
- スポンジ(硬めと柔らかめの両方)
- ブラシやはけ
- キッチンペーパとラップ(しつこいカビなどに)
- 洗剤には
・酸性洗剤(黄色や茶色の汚れに効果的)
・アルカリ洗剤(グレーの汚れ)
・塩素系漂白剤
・クリームクレンザー(白い汚れに効果的)
・クエン酸(青い汚れに効果的)
・カビ取り剤(色素沈着) - マイクロファイバークロス
準備
掃除前に浴槽を一度軽く洗っておくと余分な菌等を少しでも減らすことができ、専用クリーナーの効果がより高く期待できて有効的です。
ステップバイステップの掃除手順
- 換気扇を回すか窓を開けて、十分に換気をします。
- 洗ってある浴槽にシャワで40度ぐらいのお湯をかけます。これは汚れを柔らかく落ちやすくするため、意外と肝心なことなのです。
- 汚れにあった洗剤を吹きかけ、スポンジで擦っていきます。しつこい汚れはなかなか最初は手強いので、何度も洗剤をかけては擦っていきます。ここはプロの諦めないしつこさが必要です。それでも、落ちない場合は、汚れの種類が間違っていたということで、洗剤を変えて同じことを繰り返します。
- 擦って落ちない汚れは、ジェルやパックなどをして、洗剤を密着させて数分放置して汚れを浮かせてから擦り洗いをしましょう。
- 最終的には粒子の細かいクレンザーを使います。
- 汚れを落とした後は、しっかり洗い流しマイクロファイバークロスでしっかり水をふき取ります。
注意点とコツ
- お風呂掃除をする際は、必ず十分な換気をしましょう。化学物質の蒸気を吸い込むのを防ぐためです。
- 酸性とアルカリ性の洗剤を使う際は、混ぜるな危険!は絶対ですので、十分に気を付けて取り扱ってください。※重曹(弱アルカリ性)とクエン酸(酸性)はお掃除の最高のコンビでこちらは混ぜても大丈夫です。
- 頑固な汚れにはクリーナーで擦るのが効果的ですが、強く擦りすぎたり、研磨剤の粒子が荒いものを使うと浴槽を傷づける恐れがありますので、十分気をつけてください。
- 光沢のある浴槽などは特にですが、洗剤によっては光沢がなくなってしまうものもありますので、素材に適した洗剤を選ぶことと、使用する前には、一度見えない箇所などで試してから使用してください。例えば、エナメルやアクリル製の浴槽には、研磨剤の入っていないクリーナーを使用しましょう。
- 色移りを防ぐためには、定期的な掃除が欠かせません。蓄積すればするほどコストも労力もUPするので、週に一度の掃除を習慣にすると良いでしょう。
おすすめの掃除アイテムとコツ
市販の洗剤
グレーの汚れは(金属石鹸)リンレイのウルトラオレンジクリーナー(アルカリ性)をたっぷりかけてスポンジで擦る方法がおすすめです。それでもとれない頑固な汚れはたっぷりかかっている洗剤の上で軽い力でヘラなどで削るように擦ってみてください。
※力が強かったり、ヘラの角度がきつすぎると傷がつき恐れもあるので、優しくが基本です。
黄ばみや茶色(水垢や皮脂汚れ)バスタブクレンジングを吹きかけて放置ではなくスポンジで擦る方法がおすすめです。
黒カビはカビキラーを使うのがおすすめですが、それでも落ちないようであればキッチンハイターをペーパーで湿布してラップでパックする方法がおすすめです。
白い汚れなどの頑固な水垢やさびはジフが研磨力も弱めのものなので、傷がつきにくくて汚れが落ちるのでおすすめです。
大事なのは洗剤選びだけ?
適切な道具選び
スポンジ:メラミンスポンジや柔らかいスポンジ頑固な汚れには少し硬めのスポンジと使い分けて汚れを効果的に落とす
ブラシ:細かい部分には古い歯ブラシのようにヘッドの小さいものを使ったり時には、はけを使うことで液をしっかり塗り付けて汚れを浮かせて落とす
クロス:最後はマイクロファイバークロスを使うとキレイにふき取れます
正しい手順
放置時間:洗剤を塗布した後、適切な時間放置することで汚れが浮きやすくなります。
擦り方:優しく円を描くように擦ると、表面を傷つけずに汚れを落とせます。
定期的な掃除
予防:汚れが蓄積する前に、定期的に軽い掃除を行うことで、色素沈着を防ぐことができます。
換気:湿気を取り除くために、浴室の換気や乾燥をする。入浴後は冷水をかけて浴室の温度を下げ、カビの繁殖を抑えるなど対策をしましょう。
水温の調整
温水の使用:温水を使うことで、汚れが浮きやすくなり、洗剤の効果も高まります。
これらのポイントを押さえることで、色素沈着汚れを効果的に落とすことができます。
4.まとめ
ここまで読んでいただきありがとうございます。
きっと、浴槽の色素沈着を落とすのは大変だと気付かれましたよね。
最終的には普段から、こまめにお掃除するのがローコストで手間がかからないと言うことになりますが、きれいにしていても、知らないうちについているのが汚れです。
ついてしまったら、まずは色で判別してみましょう。
浴槽の汚れは70%の確率で酸性の汚れなので、最近のお風呂洗剤はアルカリ性の洗剤になってきています。唯一、バスマジックリンだけが中性洗剤です。
中性洗剤は、素材を傷つける心配がないので、安心して使える洗剤です。こまめに洗う方はこちらがおすすめです。
最近では、重曹風呂というのが予防効果があってお肌にもよく人気です。
お湯200㍑に対して重曹40g入れる。そうすることで、入浴剤や皮脂汚れが浴槽につきにくく、お肌にも、体臭にも、むくみにも良いんです。お風呂に浸かった後、お湯を抜いたらシャワーで洗い流すだけで良いんです。これは一石二鳥です。
生活スタイルは皆さん色々で、大変な日々の中、嫌な掃除っとなると余計に疲れてしまいますよね?
少し、気持ちを変えて、汚れと洗剤の反応を化学実験のようにちょっと遊び心を持って、掃除してみてはいかがでしょうか?
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